Abbey Road
<レコーディングデータ>
このときすでにビートルズは崩壊に向かっていた。このときすでにメンバーのソロ活動が活発になり、特にジョンはヨーコと結婚したことでビートルズへの興味がなくなり、ヨーコとのバンド「プラスティック・オノ・バンド」の活動に夢中だった。ジョージも自身2枚目となるアルバムを完成させたり、リンゴも俳優としての活動が活発になっていた。
しかし、どうしても以前のようなセッションをしたかったポールはみなを呼び集め、昔のように一緒にプレーしようと呼びかけ、新しいアルバム制作に取り掛かった。メンバーはこれが本当に最後の作業だと実感していたようで、このアルバム制作に意欲を燃やしていた。ただ、その意欲にもメンバーの差は大きく、このアルバム制作の中心となったのはポールとマーティンであった。最後の最後で「原点に戻った」作品となった。
ちなみに、発表順では「Let It Be」が最後のアルバムとなっているが、実質はこのアルバムが正真正銘のビートルズ最後のアルバムである。

<ジャケット写真>
このジャケットこそが「ポール死亡説」の一番の発端となったジャケットであろう。アビーロードを渡るというアイデアはポールだが、そのポールの足が裸足であったことから噂が流れ始め、その他にもその噂の証拠としていろいろなことがあげられた。しかし本当のところは、撮影当日が暑くて、思いつきでポールは裸足になっただけであった。
最近、ポールの持つタバコについて、嫌煙化団体が勝手にタバコを消した写真を公開したのは記憶に新しいことだろう。いくらなんでも行き過ぎである・・・・。
(CP32-5332)
イギリス発売19693/9/26


<楽曲解説>
1.Come Together
ジョンの作品で、チャック・ベリーの「You Can't Catch Me」をパロディーにした作品なのだが、後にこの曲を巡って盗作訴訟問題が発生。その解決策としてジョンは、後に発表するアルバム「Rock'n Roll」で、この曲と「Sweet Little Sixteen」を取り上げることとなる。
10.Sun king
ジョンの作品。当初のタイトルは「ロス・パラノイアス」であった。「ロス・パラノイアス」はアンソロジーシリーズで聴くことができるがまったく違った曲である。
2.Something
ジョージの作品で、名作ともなった曲。初めてジョージの曲がシングルのA面として採用された。
11.Mean Mr Mustard
ジョンの作品。ヴォーカルがジョンで、ハーモニーがポール。
3.Maxwell Silver Hammer
ポールの作品で、「Get Back」セッションで初めて録音されたが、その後何度も取り直された。
12.Polythene Pam
ジョンの作品。リード・ギターはジョン、アコギはジョージがそれぞれ担当している。
4.Oh!Darling
ポールの作品。この曲を録音するに当たり、ポールはメンバーよりも早くスタジオ入りし、声をつぶすため歌いこんだ。
13.She Came Through the Bathroom Window
ポールの作品。こちらもリード・ギターはジョン、アコギはジョージが担当。
5.Octpus's Garden
リンゴの第2作となる作品。この曲では作曲、編曲にジョージが多大なる協力をしている。曲の途中ストローで泡を吹かす音が聞こえるがそれはリンゴ自身が作っている。
14.Golden Slumbers
もともと原曲があり(トーマス・デッカー作)、その楽譜を見たポールが新たな歌詞と、異なったメロディーをつけて作った。この曲と続く「Carry That Weight」「The End」は同じ日に録音。これが最後のセッションとなった。
6.I Want You(She's So Heavy)
ジョンの作品。この曲は歌詞が単調でジョンの作詞に対する批判もあったのだが、これはヨーコの影響が大である。最後の部分はテープが延々と繰り返されている。シンセの音もオーバーダビングされている。
15.Carry That Weight
ポールの作品。メンバー全員で歌っている。
7.Here Come the Sun
ジョージの作品で、これはエリック・クラプトンの家の庭で作られた。曲中に他のメンバーの手拍子が入るが、ジョンに関しては録音当時交通事故にあって入院中だったために後からオーバーダビングされている。
16.The End
ポールの作品。リンゴのドラムソロから始まり、ポール、ジョージ、ジョンの順番でギターソロが続き、壮大なフィナーレを迎える。これが本当の意味でも「フィナーレ」であった。
8.Because
ジョンの作品で、ヨーコが弾いていたベートーヴェンの「月光」からインスピレーションされて作った。その「月光」のコードを逆から辿っていった。リンゴ以外の3人でのハーモニーが素晴しい。
17.Her Majesty
「The End」から20秒ほどあいてからこの曲が流れる。アンコールナンバーとしてポールが歌っている。
9.You Never Give Me Your Money
ポールの作品。この曲からメドレー形式で曲が続く。この曲自体も元は3.4曲のものを1つにまとめたものである。





Flaming Pie